中華と麹と、ねぎ・にんにく・生姜

安くすれば売れる。でも、それだけでは続けられない。中華麹の販売から考えた、BIOKUのこれから。

中華麹を作った時、実は一度、うまく売れませんでした。

米の価格も高騰していた時期。

それでも、国産野菜と国産米を使うことは、絶対にやめたくなかった。

原材料の価格が上がれば、当然、商品を作るためにかかる費用も上がります。

だからといって、材料を変えて価格を抑えるという選択は、私の中にはありませんでした。

なぜなら、私がBIOKUを続けている理由は、ただ麹調味料を作って販売したいからではないからです。

日本の伝統的な麹の素晴らしさを届けたい。

麹を通して、毎日の食事がもっと美味しく、もっと楽しくなることを知ってほしい。

そして、食をきっかけに、自分の身体や暮らしについて考える人が増えてほしい。

それが、私がBIOKUを通して伝えたいことです。

私が、食を大切にしたいと思う理由。

私たちは、毎日何かを食べています。

スーパーで食材を買うことも、調味料を選ぶことも、外食をすることも、日常の中では当たり前のこと。

でも、その当たり前の選択が、日々の暮らしをつくっていると思うんです。

何を食べるのか。
どんな食材を選ぶのか。
誰が、どんな想いで作ったものを買うのか。

少し知るだけで、今まで何気なくしていた買い物の見え方が変わることがあります。

私自身も、食について知り、考え、自分で選ぶようになったことで、暮らしの中で大切にしたいことが少しずつ変わってきました。

だからこそ、食はただお腹を満たすためのものではなく、自分の身体を大切にすることでもあり、自分がどんな暮らしをしたいのかを考えることでもあると思っています。

そして、買い物は投票でもある。

何を選ぶかによって、これからも残ってほしいものを応援することができる。

国産の食材を選ぶことも、日本で受け継がれてきた食文化に触れることも、その一つだと思っています。

もちろん、いつもすべてを完璧に選ぶ必要はありません。

私自身も、無理なく、自分が納得できる選択を積み重ねていきたい。

そんな考え方を、日常に身近な「食」から届けていきたいと思っています。

だから、中華麹を作る時も、国産野菜と国産米を使うことは譲りたくありませんでした。

価格だけを考えれば、別の選択肢もあったかもしれない。

でも、私が届けたいものを考えた時に、そこを変えることは違うと思ったんです。

そんな想いで作った中華麹。でも、うまく売れなかった。

……が!

結果は、うまく売れませんでした🤣

たくさん在庫が残ってしまい、最後は在庫処分セールをすることに。

すると……

めちゃくちゃ売れた。笑笑

そして、そこで初めて中華麹を食べてくださった方もいて、

「美味しい!」

「こんなに美味しいんですね!」

と、たくさん嬉しい声をいただきました。

これは、本当に嬉しかった。

自分たちが美味しいと思って作っているものを、実際に食べた方にも美味しいと感じてもらえる。

そして、今まで中華麹を知らなかった方にも、その美味しさを知ってもらえる。

やっぱり、食べてもらったら変わるんだなぁと思いました。

どれだけ「美味しいですよ」と伝えても、どれだけ麹の良さを説明しても、実際に食べてみないと分からないことってあります。

特に、麹調味料をまだ使ったことがない方にとっては、どんな味なのか、何に使えるのか、自分の料理にどう取り入れられるのか、イメージしにくい部分もあると思います。

私たちにとっては当たり前になっている美味しさや便利さも、知らない方にとっては、まだ体験したことのないもの。

そう考えると、ただ商品を作って、商品の特徴やこだわりを伝えるだけでは、十分ではなかったのかもしれません。

どれだけ良いものを作っても、その良さを知ってもらう機会がなければ、選んでもらうことは難しい。

今回の経験を通して、そんなことを改めて感じました。

BIOKUの中華と麹

安くすれば売れる。でも、それだけではブランドを続けられない。

そして、もう一つ。

今回、身をもって実感したことがあります。

安くすれば、やっぱり売れる。

もちろん、価格は商品を選ぶ上で大切な要素です。

同じような商品が並んでいたら、少しでも安いものを選びたくなることもあると思います。

今回も、価格を下げたことで、たくさんの方に手に取っていただくことができました。

でも、そこで考えたんです。

じゃあ、これからも安くすればいいのか?

私は、そうは思いませんでした。

安さだけで選んでもらうことを続けていたら、いつか無理が生まれてしまう。

原材料にこだわることも、丁寧に作ることも、必要な製造費をかけることも、難しくなってしまうかもしれない。

そして何より、BIOKUとして届けたいものを、届け続けられなくなってしまう。

商品を作るには、材料費だけではなく、製造費や包装資材など、さまざまな費用がかかります。

必要とされている分だけ作ることが理想ではありますが、少量ずつ製造することで、一つあたりの製造費が高くなることもあります。

品質を守りながら、作り手が無理なく続けていくためには、それに見合った価格で販売することも必要です。

もちろん、価格を高くすればいいという話でもありません。

その価格に納得してもらえるだけの価値があること。

そして、その価値をきちんと伝えられていること。

そこが大切なんだと思います。

だからこそ、目指したいのは、

「安いから買う」ではなく、

「この価値があるから買いたい」

と思ってもらえること。

私たちが大切にしている材料や、商品を作る背景、麹を使うことで広がる料理の楽しさ。

そういったものを知ってもらった上で、選んでもらえるブランドでありたい。

そのためには、私たち自身がもっと商品と向き合い、その価値を伝えていかなければいけないと思いました。

価値を伝えることと、実際に価値を感じてもらうこと。

では、どうしたら商品の価値が伝わるのか。

今回、特に考えさせられたのが、この部分です。

「国産の材料を使っています」
「こだわって作っています」
「麹は身体に嬉しい発酵食品です」

もちろん、こうした情報を伝えることも大切です。

でも、それだけで、実際に食べてみたいと思ってもらえるだろうか。

私自身が商品を選ぶ時のことを考えても、商品の説明を読んだだけでは、なかなか購入に踏み切れないことがあります。

どんな味なのか。
どうやって使えばいいのか。
自分の生活に取り入れられるのか。
本当に美味しいのか。

知りたいことは、もっと具体的なことだったりします。

だからこそ、私たちが伝えるべきなのは、商品のこだわりだけではないのだと思います。

その商品を使うことで、どんな料理が作れるのか。

いつものごはんが、どんなふうに美味しくなるのか。

料理が苦手な人でも使いやすいのか。

家族が喜んでくれるような一品が作れるのか。

実際に使った時のイメージまで伝えることができたら、商品の魅力はもっと届くのかもしれません。

そして、実際に食べてもらう機会をつくること。

今回の在庫処分セールで、初めて中華麹を食べてくださった方から嬉しい声をいただいたことは、私にとって大きな気づきでした。

商品を作ることと、その価値を届けることは、別のこと。

どれだけ想いを込めて作っても、伝え方や届け方を考えなければ、必要としている人に出会えないこともある。

だからこそ、商品を作って終わりではなく、どうしたらその魅力を知ってもらえるのか、どうしたら手に取るきっかけをつくれるのか。

そこまで考えることが、ブランドを続けていく上で大切なのだと思いました。

今回の経験は、私たちにとって、そこをもっと真剣に考えるきっかけになりました。

サロンに届いた、もう一つの嬉しい出来事。

そんなことを考えていた時に、もう一つ、とても嬉しい出来事がありました。

先月のサロンでは、中華麹を使った「ちょっぴり中華な3品」を作りました。

そして、さっそく参加してくださった方から、つくレポが届いたんです。

「キウイで酢豚風」は、お肉好きの娘さんが「美味しい〜!」とたくさん食べてくれたそう。

「麻婆茄子の唐揚げ」は、茄子が苦手な8歳の息子さんが、

「ほんとに茄子?」

と、初めて茄子を美味しいと言ってくれたそうです。

そして、1歳の息子さんは、挽肉餡をごはんにかけて、手づかみでパクパク!

もやしと切り干し大根の副菜も、「すぐにリピートしたくなる美味しさ」と言っていただきました。

KIKUKAサロンの9月の中華麹レッスンに届いたつくレポと料理写真

KIKUKAのInstagramはこちら

このお話を読んで、私はすごく嬉しかった。

サロンで一緒に作った料理が、それぞれのご家庭の食卓に並んでいる。

そして、家族みんなで食べてくれている。

苦手だった食材を食べてくれたり、家族が美味しいと喜んでくれたり。

レシピをお伝えした先に、そんな時間が生まれていることが、何より嬉しいです。

私が届けたいのは、麹調味料そのものだけではありません。

麹を使うことで、料理がもっと楽しくなること。

いつもの食事が、もっと美味しくなること。

家族の「美味しい!」という声が増えること。

そして、毎日のごはんを作る時間が、少しでも心地よいものになること。

そういった、食を通した暮らしの豊かさも届けていきたいと思っています。

サロンでは、ただ麹を使ったレシピをお伝えするだけではなく、「なぜこうするの?」という料理のコツもお伝えしています。

理由が分かると、家に帰ってからも自分でアレンジできるようになる。

一つのレシピを覚えるだけではなく、別の料理にも応用できるようになる。

麹をきっかけに、料理の幅が広がっていく。

そんなふうに、日々の食卓の中で活用してもらえたら嬉しいです。

素敵なつくレポを、本当にありがとうございました☺️

売れなかったから、やめるのではなく。

中華麹がうまく売れなかったこと。

在庫処分セールをしたら、たくさんの方に手に取っていただけたこと。

初めて食べた方から「美味しい!」という声をいただけたこと。

そして、サロンで作った料理が、それぞれのご家庭の食卓で喜ばれていること。

これらの出来事を通して、改めて感じたのは、私たちが作っているものには、まだ届けられていない価値があるのかもしれない、ということです。

だからこそ、売れなかったから、もう作らない。

ではなくて、

どうしたら、もっとたくさんの方に知ってもらえるのか。

どうしたら、必要としている方に届くのか。

どうしたら、価格だけではなく、その価値に納得して選んでもらえるのか。

そこをもっと考えていきたい。

もちろん、想いがあるだけでは、ブランドは続けられません。

商品を作り続けるためには、売上も必要だし、利益も必要です。

その現実から目をそらさずに、でも、自分たちが大切にしたいことも諦めずに。

その両方を成り立たせていくことが、これからの私たちの課題だと思っています。

国産の材料を使うこと。
日本の麹文化を伝えていくこと。
美味しいものを届けること。
そして、ブランドとして長く続いていくこと。

どれか一つだけではなく、全部を大切にできる方法を考えていきたい。

今回の経験を、ただの失敗で終わらせず、次につなげていきたいと思います。

ということで……

中華麹、11月にもう一度発売します!

今度はもっとたくさんの方に、まずは食べてみてほしい。

そして、実際に食べてもらって、

「え、なにこれ美味しい!」

と思ってもらえたら嬉しいです。

安さだけではなく、商品の価値を知って、納得して選んでもらえるように。

そのために、私たち自身も、もっと伝え方や届け方を考えていきます。

BIOKUを通して伝えたいことは、ずっと変わりません。

食をきっかけに、毎日の暮らしが少し豊かになること。

自分が食べるものを知り、自分で考えて選ぶこと。

そして、食べることをもっと楽しめる人が増えること。

そんな未来につながるように、これからも一つひとつ、商品を作り、届けていきたいと思います。

11月の中華麹の発売、楽しみにしていてもらえたら嬉しいです☺️🌿

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